日本の夏は、なぜ暑いのか?
いやーっ、暑い!! 本当に、毎日、暑いですよね!!
今年も、「猛暑」と呼んでも、まだ、足りない暑さが、続いていますね。
近年、毎年のように感じることではありますが、年々、日本の夏は、暑くなっていると思いませんか!?
ところで、「なぜ、日本のは暑いのだろうか?」という疑問を感じたことはないでしょうか。
「なぜ、夏は暑いの?」と、子供に質問されて、正しく答えられますか?
【問題】
なぜ、日本の夏は暑いのか? 適切な図と文章で説明しなさい。
【考え方】
なぜ、日本の夏は暑いのか?
このように質問されて、まず、初めに頭に浮かぶのは、「夏は、日の出が早く、日の入りが遅い」 つまり、「太陽が昇っている時間が長い」ということではないでしょうか。
でも、日本の夏が暑い理由は、それだけでしょうか?
実は、日本の夏が暑いのには、こんな理由があったのです!!
注目すべきは、季節ごとの太陽と地球の位置関係なのです。
下記の図は、季節ごとの太陽と地球の位置関係を表しています。
ご存知の通り、地球は、太陽の周りを1年間かけて回っています。(公転)
その時、地軸(地球が自転する時の軸)は、公転面に対して、23.4度、傾いています。
実は、この傾きが、日本の四季を作っているのです。
では、夏の太陽と地球の位置関係について、着目してみましょう。
夏は、太陽が、ほぼ、真上から照りつけていることが分かります。
今度は、冬の太陽と地球の位置関係を見てみましょう。
冬は、太陽が、夏と比べると、随分、横方向から、地球を照らしていることが分かります。
このように、夏と冬とでは、太陽が昇っている時間だけではなく、太陽が地球を照らしている確度が違うことが分かりました。
では、なぜ、太陽が地球を照らしている確度が違うと、暑かったり、寒かったりするのでしょうか?
夏の場合、太陽が、ほぼ、真上から地球を照らしているために、太陽の光を多く吸収することができますが、冬の場合、太陽が、横方向から地球を照らしているために、多くの光を吸収することができないのです。
これが、日本の夏が暑い理由の1つでした。
【Dr.Keiのワンポイント・アドバイス】
今回は、「日本の夏が、なぜ、暑いのか?」という疑問について、「何となく…」という雰囲気によるものとか、「昔から、夏は暑いに決まっている!!」という精神論ではなく、科学的な根拠によって、説明させて頂きました。
このように、「なぜ!?」に対して、ちゃんと理解できると、色んなことが、楽しくなってきませんか!?
暑さ対策してますか!?
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