「分数で割る」ことは、「逆数を掛ける」ことと同じ!?
今回は、「分数で割る」場合の計算方法をお教えします。
但し、単なる公式の説明ではありません。
では、次の問題を考えてみましょう。
【問題】
次の計算式の答を求めなさい。
【考え方】
今回も、「分かりにくい」問題は、「分かりやすい」問題に変換しましょう。
6 ÷ 3 = 2
これは、簡単に解けますね。
ところで、「割り算は、分数で表すことができる」ことを思い出して下さい。
つまり
ということです。
更に、この計算式の形を変えてみると
つまり
となります。
これで、割り算は、逆数(※)を掛けることと同じであることが分かります。(整数で割る場合も、分数で割る場合も原理は同じです)
※逆数
掛け合わせて1になる数同士を、お互いに、その数の「逆数」といいます。
例)
@ 3の逆数は?
3 × ? = 1 となる数なので
逆数は、分母と分子を逆転させれば良い!!
【Dr.Keiのワンポイント・アドバイス】
今回も 「分かりにくい」を「分かりやすい」問題に変換することで、理解しにくかった問題を考えてみましたが、もう1つの大事なポイントがあります。
それは、「公式を覚えないこと!!」です。公式は、「覚える」のではなく、「理解する!!」ことが大事なのです。
公式を覚えてしまうと、万一、忘れた時には、手のつけようがありませんが、「理解している」と、「公式を導き出す」ことができます。
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