「旅人算」って覚えていますか? 是非、挑戦してみて下さい!!

「旅人算」に挑戦してみよう!!(Part2)

 

今回も、前回に続いて「旅人算」に、挑戦してみましょう。

 

「旅人算」とは何か!? 「旅人算」を解くためのポイントについては、前回、説明しましたが、今回は、少し、難しい問題に挑戦してみましょう!!

 

【問題】

次の文章題の答を求めなさい。

 

 周囲の長さが1200mの池があります。この池の周りを、優ちゃんと旬君が反対方向に歩いていきます。優ちゃんが歩く速さは分速80m、旬君が歩く速さは分速120mとすると、2人は何分後に、どこで出会うでしょうか。

【解き方のポイント】

「旅人算」を解くためには、その問題が、どのパターンに当てはまるかを見極めることが重要でしたね。
 算数,旅人算,解説
でも、こんなパターンはありませんでしたよね。

 

そこで、今回も、「分かりにくい」問題を、「分かりやすい」問題に変換してみましょう!!

 

池の周りの黒い円が、長〜いヒモだと思って下さい。そして、そのヒモを2人の出発点で切って、一直線に伸ばしたところを想像してみて下さい。
すると、下の図のように、前回、説明した、「(2)時間と共に2人の距離が縮まる場合」で、且つ、「出発地点が異なる場合(出会うケース)」に当てはまることが分かります。
算数,旅人算,解説
こうすれば、「難しい」と思っていた「旅人算」も、「簡単な」問題に変換することができました。
では、この「旅人算」を解いてみましょう!!

 

優ちゃんの速さは分速80mで、旬君の速さは分速120mなので、1分後の2人の距離は

 

80 + 120 = 200(m)

 

縮まります。

 

従って、この問題の答は

 

1200 ÷ (80 +120) = 6(分)

 

120 × 6 = 720(m)

 

答え)

 

6分後に、旬君から720m離れたところ(池の半分の地点から120m過ぎたところ)で出会う。

 

【Dr.Keiのワンポイント・アドバイス】

 今回の「旅人算」は、前回の問題よりも、少し「難しい」問題でしたが、ここでも、この教室でお教えしている共通した解き方のポイント:「分かりにくい問題を分かりやすい問題に変換する」にならって、解いてみました。

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